四柱推命について知ると、
「同じ誕生日の人は、
同じ命式になるの?」
「命式が同じなら、
同じような人生になるの?」
という疑問を持つことがあります。
生まれた日が同じなら、
性格や起こる出来事も
同じになるように感じるかもしれません。
けれど、
同じ誕生日でも、
同じ人生になるわけではありません。
まず、
同じ日に生まれていても、
・出生時刻
・出生地
・節入りとの関係
によって、
命式が異なる場合があります。
また、
命式が同じ場合でも、
・育った環境
・出会った人
・経験した出来事
・その人自身の選択
などによって、
人生の歩み方は変わります。
今回は、
「同じ誕生日」と
「同じ命式」の違いを整理しながら、
命式が同じでも
人生が同じにならない理由を、
やさしく見ていきましょう。
「同じ誕生日」と「同じ命式」は同じではない
最初に知っておきたいのは、
同じ誕生日だからといって、
必ず同じ命式になるわけではない
ということです。
普段使う「誕生日」は、
何月何日に生まれたかを表しています。
一方、
四柱推命の命式は、
・年柱
・月柱
・日柱
・時柱
という四つの柱からできています。
生まれた年・月・日だけでなく、
生まれた時刻も
命式を作るための情報になります。
そのため、
同じ日に生まれた人でも、
出生時刻が違えば、
四つ目の柱である
時柱が異なることがあります。
また、
節入りの日や
日付の変わり目に近い場合は、
生まれた時刻によって、
年柱・月柱・日柱の扱いに
違いが生じることもあります。
まずは、
・同じ誕生日
・同じ命式
は、必ずしも同じではないことを
覚えておきましょう。
出生時刻が違えば時柱が変わることがある
四柱推命では、
一日を十二の時間帯に分けて
時柱を出していきます。
そのため、
同じ年月日に生まれていても、
・朝に生まれた人
・昼に生まれた人
・夜に生まれた人
では、
時柱が異なることがあります。
時柱が変われば、
命式全体に含まれる干支や五行にも
違いが生じます。
また、
時間帯の境目に近い場合は、
出生時刻のわずかな違いによって
時柱が変わることがあります。
同じ日に生まれていても、
出生時刻が違えば、
命式の一部が異なることがある
ということです。
ただし、
出生時刻が分からない場合でも、
年柱・月柱・日柱から
確認できる部分はあります。
分からない時柱を
無理に決めるのではなく、
分かっている範囲から見ていくことが大切です。
節入りの前後では年柱や月柱が変わることがある
四柱推命では、
年柱を1月1日ではなく
立春を基準に切り替えます。
月柱も、
毎月1日ではなく
節入りを基準に切り替えます。
節入りには、
日付だけでなく
切り替わる時刻があります。
そのため、
同じ節入りの日に生まれた人でも、
・節入り時刻より前に生まれた人
・節入り時刻よりあとに生まれた人
では、
年柱や月柱が異なることがあります。
たとえば、
同じ立春の日に生まれていても、
立春の時刻を迎える前か、
迎えたあとかによって、
年柱と月柱が変わる場合があります。
カレンダー上の誕生日が同じでも、
節入りの前後によって
命式が異なることがある
ということです。
節入りに近い日に生まれた場合は、
生年月日だけでなく、
出生時刻も確認します。
出生地によって時刻の扱いが変わることがある
同じ年月日の
同じ時刻に生まれていても、
出生地が異なれば、
使われている時刻や時差が
異なることがあります。
特に海外で生まれた場合は、
・現地の出生日時
・当時の時差
・サマータイム
・出生地による時刻の扱い
などを確認する必要があります。
場所によっては、
時差を確認することで、
日付そのものが変わることもあります。
その結果、
・日柱
・時柱
・節入りとの前後関係
が異なる場合があります。
また、
日本国内の出生であっても、
出生地による時刻の補正を
行う考え方があります。
どのように補正するのかは、
流派や命式作成ツールによって異なります。
同じ誕生日・同じ時計の時刻でも、
出生地や計算方法によって
命式が異なる場合がある
ということです。
海外生まれの場合は、
自己判断で日本時間へ置き換えず、
出生地と現地の出生日時を
そのまま確認しておきましょう。
具体的な時差や時刻の確認方法は、
基本の命式の出し方を学ぶ章で、
あらためて詳しく見ていきます。
同じ命式になる人もいる
出生時刻や出生地まで確認したうえで、
同じ命式になる人もいます。
四柱推命の命式は、
・年柱
・月柱
・日柱
・時柱
という四つの柱で表されます。
世界中には多くの人がいるため、
自分と同じ四つの柱を持つ人が
存在することもあります。
双子のように、
同じ日・同じ場所で
近い時刻に生まれた場合は、
同じ命式になることもあります。
けれど、
命式が同じだからといって、
・同じ性格になる
・同じ仕事に就く
・同じ人と結婚する
・同じ出来事が起こる
・同じ時期に同じ選択をする
というわけではありません。
同じ命式であることと、
同じ人生を歩むことは別のもの
です。
命式は人生そのものではない
命式には、
その人が生まれたときの
干支や五行の状態が表されています。
そこから、
・どのような性質が含まれているか
・どのような力が働きやすいか
・どのようなバランスを持っているか
・どのような傾向が現れやすいか
などを見ていきます。
けれど、
命式の中に、
「この学校へ進む」
「この仕事に就く」
「この人と出会う」
という一つの出来事が、
そのまま書かれているわけではありません。
命式は、
完成した人生の物語ではなく、
その人が人生を始めるときに持っている
性質や力の出発点を表したもの
です。
同じ出発点を持っていても、
どのような道を通るのかは
人によって異なります。
育った環境によって現れ方が変わる
人は、
命式だけで育つわけではありません。
生まれたあとには、
・家族との関係
・育った土地や文化
・学校や仕事
・出会った人
・経験した出来事
・与えられた役割
など、
さまざまな環境と関わります。
同じ性質を持っていても、
安心して表せる環境にいる場合と、
その性質を出しにくい環境にいる場合では、
現れ方が変わることがあります。
たとえば、
何かを始めて伸びていこうとする
「木」のような力があっても、
周囲から応援されてきた人は、
新しいことへ
素直に進みやすいかもしれません。
一方で、
行動を何度も否定されてきた人は、
同じ力を持っていても、
慎重になったり、
内側で時間をかけて
育てたりすることがあります。
どちらが正しい、
間違っているということではありません。
持っている性質が同じでも、
育った環境によって
表し方が変わることがある
ということです。
経験によって性質の使い方が変わる
同じ性質を持っていても、
それをどのように使うかは
一つではありません。
たとえば、
物事を整える力がある人が、
・仕事を整理する
・家の中を整える
・文章を分かりやすくまとめる
・人間関係の距離を調整する
というように、
異なる形で力を使うことがあります。
若いころは
うまく使えなかった性質が、
経験を重ねることで、
少しずつ扱いやすくなることもあります。
反対に、
無理を重ねることで、
本来の力をうまく表せなくなることもあります。
命式に表れているものが
一つの形に固定されているのではなく、
経験を重ねながら、
持っている性質の使い方が変化していく
と考えることができます。
同じ運気でも同じ出来事が起こるとは限らない
四柱推命では、
生まれ持った命式だけでなく、
その後に巡ってくる運気も見ていきます。
同じ命式の人には、
似た時期に似た干支が
巡ることがあります。
けれど、
それによって起こる出来事まで
同じになるとは限りません。
たとえば、
何かが変わりやすい時期に、
・仕事を変える
・住む場所を変える
・考え方が変わる
・人との関係を見直す
・新しいことを始める
など、
異なる形で変化が現れることがあります。
そのときの年齢や環境、
抱えている課題によって、
同じ運気の現れ方は変わります。
四柱推命で見る運気は、
出来事を一つに決めるものではなく、
どのような動きが起こりやすいかを見るもの
です。
そのため、
「この運気が来たら、
必ずこの出来事が起こる」
と決めつけないことが大切です。
自分の選択によって歩む道は変わる
人は、
命式や環境に
動かされるだけの存在ではありません。
何かが起きたときに、
・どのように受け止めるか
・何を選ぶか
・行動するか、待つか
・誰かに相談するか
・これまでと違う方法を試すか
によって、
その後の道は変わっていきます。
同じような性質を持ち、
同じような運気を迎えても、
選ぶ行動が違えば、
その先に生まれる経験も異なります。
もちろん、
すべてを自由に選べるわけではありません。
自分では変えにくい環境や、
避けられない出来事もあります。
それでも、
その中でどのように考え、
何を大切にして進むのかは、
一つに決められていません。
命式は選択を代わりに決めるものではなく、
自分の選択を考えるための手がかり
として使うことができます。
似ているところがあっても、すべて同じではない
同じ命式の人には、
・似た性質
・似た考え方
・似た行動の傾向
・似た人生のテーマ
が見られることもあります。
ただし、
一部分が似ているからといって、
その人たちのすべてが
同じになるわけではありません。
同じ種から育った植物でも、
・土
・水
・光
・気温
・育つ場所
によって、
枝の伸び方や花の咲き方が
少しずつ変わります。
人も同じように、
生まれ持ったものと、
生まれたあとの環境や経験が
重なりながら育っていきます。
命式が同じでも、
その性質がどのような形で育つのかは
一人ひとり異なる
ということです。
命式を人と比べすぎない
同じ誕生日の人や、
同じ命式の人を見つけると、
「この人と同じ人生になるのかな」
「この人と同じ性格なのかな」
と気になるかもしれません。
けれど、
誰かの人生をそのまま
自分へ重ねる必要はありません。
同じ命式を持つ有名人がいても、
その人と同じ成功や失敗が
約束されているわけではありません。
また、
双子や家族の命式が似ていても、
どちらかを基準にして
比べる必要はありません。
四柱推命は、
人と同じかどうかを確かめるためではなく、
自分の中にある性質や傾向を
見つめるためのもの
として使うことができます。
おわりに|命式が同じでも歩む道は違う
同じ誕生日でも、
・出生時刻
・出生地
・節入りとの関係
によって、
命式が異なることがあります。
そして、
四つの柱が同じ命式であっても、
・育った環境
・出会った人
・経験した出来事
・その人自身の選択
によって、
歩む人生は変わります。
命式は、
人生の出来事を
一つに決めるものではありません。
命式は、生まれ持った性質や力を知り、
これからどのように歩むかを考えるための地図
のようなものです。
同じ地図を持っていても、
・どの道を選ぶのか
・どこで立ち止まるのか
・誰と歩くのか
・どこへ向かうのか
は、一人ひとり異なります。
だからこそ、
誰かの人生と比べて
自分を決めつけるのではなく、
自分が持っているものを、
自分の人生の中で
どのように使っていくのかを
考えることが大切です。
四柱推命は、
決められた人生を探すためではなく、
自分らしい歩き方を考えるための
ひとつの視点
として、
ゆるっと活かしていきましょう🍀

