陰陽とは?|四柱推命を支える2つの性質と流れ

明るい窓辺のノートに、互いにつながる陽と陰の2つの形が並んだ陰陽のイメージ画像 第1章|四柱推命の基本
🍀 はじめに|陰陽ってなに?

四柱推命の土台となっている
考え方のひとつが、

「陰陽(いんよう)」です。

陰と陽という言葉を聞くと、

「明るいものと暗いもの?」
「良いものと悪いもの?」
「性格を二つに分けるの?」

と思う方もいるかもしれません。

陰陽とは、
自然や物事の中にある
二つの異なる性質を表したものです。

たとえば、

・昼と夜
・明るさと暗さ
・暖かさと冷たさ
・動きと静けさ
・外へ向かう動きと内へ向かう動き

などです。

陰と陽は、反対の性質を持ちながら、
互いに関わり合い、移り変わっていくもの

として考えられています。

今回は、
陰と陽がどのようなものなのか、
四柱推命の中でどのように使われているのかを
やさしく見ていきましょう。

陰と陽は二つの異なる性質

陰陽では、
自然や物事の状態を、
陰と陽という二つの性質から見ていきます。

大まかなイメージとしては、

・明るい
・暖かい
・動く
・広がる
・外へ向かう
・上へ向かう

・暗い
・冷たい
・静か
・まとまる
・内へ向かう
・下へ向かう

などがあります。

ただし、
すべてのものをこの通りに
固定して分けるわけではありません。

陰と陽は、物事の性質や状態を
二つの方向から見るための考え方

です。

たとえば、
「静かだから必ず陰」
「行動しているから必ず陽」

と、ひとつの様子だけで
決めるものではありません。

何と比べているのか、
どのような状況にあるのかによって、
陰と陽の見え方は変わります。

陰と陽は「良い・悪い」ではない

陰と陽というと、

・陽は明るいから良い
・陰は暗いから悪い

というイメージを
持つことがあるかもしれません。

けれど、

陰と陽に、
良い・悪いという意味はありません。

たとえば、
昼には外へ向かって活動し、
夜には静かに休みます。

活動する時間だけでなく、
休む時間があるからこそ、
心や体を整えることができます。

植物も、
地上へ向かって伸びるだけではありません。

目には見えない土の中で
根を広げる時間があるからこそ、
上へ伸びていくことができます。

陽には陽の働きがあり、
陰には陰の働きがあります。

どちらかが優れているのではなく、

それぞれ異なる役割を持ち、
互いを支え合っている

と考えます。

陰と陽は反対であり、つながっている

陰と陽は、
異なる方向の性質を表しています。

けれど、
完全に切り離されたものではありません。

昼が少しずつ暮れて夜になり、
夜が明けると、
また朝がやってきます。

暑い季節から少しずつ涼しくなり、
寒い季節を経て、
また暖かさが戻ってきます。

このように自然の中では、
陰と陽がずっと同じ状態で
止まっているわけではありません。

陽から陰へ、
陰から陽へと移り変わりながら、
ひとつの流れをつくっています。

陰と陽は反対の性質を持っていますが、
どちらか一方だけで
成り立つものではありません。

二つがつながり、
移り変わっていくところに、
陰陽の大切な考え方があります。

陰陽は比べるものによって変わる

陰と陽は、
それだけで決まる
絶対的な分け方ではありません。

何と比べるのかによって、
陰にも陽にもなることがあります。

たとえば、
春は冬と比べると暖かいため、
陽の性質が強まっていく季節です。

けれど、
夏と比べればまだ涼しく、
陽の力が最も強い状態ではありません。

同じように、
朝は夜と比べれば明るく、
陽へ向かう時間です。

けれど、
昼と比べれば、
まだ明るさや暖かさは穏やかです。

陰陽は、何と比べ、
どのような流れの中にあるのかによって変わる
相対的なもの

です。

そのため、
ひとつのものに「陰」「陽」という札をつけて、
ずっと同じものとして見るわけではありません。

人の中にも陰と陽の動きがある

陰と陽の動きは、
自然の中だけでなく、
私たちの暮らしの中にもあります。

たとえば、

・人と話し、外へ思いを表す
・一人で考え、内側を見つめる

・新しいことへ向かって動く
・立ち止まり、今までのことを整える

・力を外へ使う
・休みながら力を蓄える

といった動きです。

同じ人でも、
いつも同じ状態にいるわけではありません。

外へ向かいやすいときもあれば、
静かに自分の内側を
整えたくなるときもあります。

人を「陰の人」「陽の人」と
ひとつの性質だけに分けるのではなく、
その人の中にある両方の動きを見ること

が大切です。

また、
静かに過ごしているからといって、
内側で何も動いていないとは限りません。

外から見える行動だけではなく、
そのときどのような力が働いているのかを
考えていきます。

陰と陽は「半分ずつ」ならよいわけではない

陰陽では、
二つの性質のバランスを見ていきます。

けれど、

「陰と陽が同じ数ならよい」
「半分ずつにすれば整う」

という意味ではありません。

必要になる陰陽の状態は、

・季節
・時間
・環境
・その人が置かれている状況

などによって変わります。

たとえば、
活動が必要なときには、
外へ向かう陽の働きが助けになることがあります。

反対に、
休息や振り返りが必要なときには、
内へ向かう陰の働きが大切になります。

大切なのは数を均等にすることではなく、
そのときに必要な働きが、
無理なく使われているかを見ること

です。

陰が多いから悪い、
陽が多いから良いと
単純に判断するものではありません。

命式の中にも陰と陽がある

四柱推命では、
命式に並ぶ天干や地支にも
陰と陽があります。

前の記事で見た十干は、
木・火・土・金・水の五行を、
それぞれ陰と陽に分けたものです。

・甲は、陽の木
・乙は、陰の木
・丙は、陽の火
・丁は、陰の火
・戊は、陽の土
・己は、陰の土
・庚は、陽の金
・辛は、陰の金
・壬は、陽の水
・癸は、陰の水

となります。

地支にも、
それぞれ陰と陽があります。

命式の八つの文字には、
五行だけでなく、
陰と陽の性質も含まれています。

ただし、
命式の中に陰の文字が多いから
内向的になる、

陽の文字が多いから
行動的になる、

と、それだけで性格を
決めることはできません。

生まれた季節や五行のバランス、
天干と地支の関係なども
あわせて見ていきます。

陰陽と五行はどのようにつながるのか

陰陽と五行は、
どちらも四柱推命の土台となる考え方です。

五行は、

・木
・火
・土
・金
・水

という五つの性質や働きを表しています。

陰陽は、
その五行にある
二つの異なる現れ方を表します。

たとえば、
木の五行にも、

・陽の木である甲
・陰の木である乙

があります。

火・土・金・水も同じように、
それぞれ陰と陽に分かれます。

そのため、

同じ五行でも、
陰と陽によって性質や働きの表れ方が変わります。

五行だけを見るのでもなく、
陰陽だけを見るのでもなく、

陰陽と五行を組み合わせながら、
命式の中にある性質や関係を
読み解いていきます。

陰陽を暮らしの中でどう活かすのか

陰陽を知ることは、
自分を「陰」か「陽」のどちらかに
分けるためではありません。

たとえば、

「今は外へ向かって動いているだろうか」
「内側を整える時間が必要だろうか」
「力を使い続けていないだろうか」
「休むことに偏りすぎていないだろうか」

と、自分の状態を見つめる
ひとつの視点になります。

大切なのは、

「陽を増やさなければならない」
「陰を減らさなければならない」

と決めることではありません。

今の自分には、
外へ向かう時間と内へ戻る時間の
どちらが必要なのかを考えること

です。

陰と陽の動きを知ることで、
動くことだけでなく、
休むことや立ち止まることも、

自然な流れのひとつとして
受け取りやすくなります。

おわりに|陰と陽を二つの流れとして見る

陰と陽は、
自然や物事の中にある
二つの異なる性質を表しています。

・明るさと暗さ
・暖かさと冷たさ
・動きと静けさ
・外へ向かう動きと内へ向かう動き

など、
異なる性質を持ちながら、
互いに関わり合っています。

けれど、
陰と陽は良い・悪いに
分けるものではありません。

反対の性質を持ちながら、
互いを支え、
移り変わりながらひとつの流れをつくるもの

です。

最初から、
細かな分類をすべて
覚えなくても大丈夫です。

まずは、

・陰と陽に良い・悪いはない
・陰と陽は互いに支え合っている
・陰と陽は状況によって移り変わる
・命式の天干や地支にも陰陽がある
・陰陽だけで性格を決めない

ということを、
ゆるっとつかんでおきましょう🍀

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